今年もチポラタスを始め、世界各国から大道芸人達が三軒茶屋に集まった。
今回もドキドキとハラハラ、そして笑顔をもたらしてくれた。
もちろんその為には、文字通り、血のにじむような練習をしているはず。
始めた経緯は様々だろうけど、
その多くはきっと、自分の技を極めたい、それを披露し、拍手を貰いたい。
それが出発点だったと思う。
だけど、経験を積むうち、技を極めるうちに、
自分の為じゃなく、誰かの為にパフォーマンスをする。
そんな変化が、ある時点から起こるんだと思う。
チポラタスはパフォーマンスの最後に、必ずこんな言葉を残す。
“世界が平和でありますように”
今まであまりリアルに感じられなかった言葉だったけど
彼らのショーを見て、その重みを感じずにはいられなかった。
それはきっと「能」のような、自分の為ではない、奉納のような行為、
そう見えたから。
世界を見渡せば、相変わらず争いは絶えない。
だけど少しずつだけど良くなってるんじゃないか、
そんな事をふと思うことがある。
楽観的だと批判を浴びるかもしれないけど。
たかだか何十年か前は、子供達は外国人を怖がっている時代があった。
だけど今では堂々とショーに参加し
(突然、ショーを見ている子供がステージに誘われて、
ショーの手伝いをする。そんな場面があった)、
最後にはハイタッチをして会場を盛り上げていた。
それを見ている大人達、そして子供達の笑顔が会場に溢れていた。
体を張って、現実的に着実に彼らはメッセージを伝えているんだ。
そうやって世界中を飛び回っている人達がいる事を、
俺たちは日常生活の中で、忘れてはいけないな思う。