椎名誠さんの「シベリア追跡」
実際に過酷な旅をし、本が書かれたのは自分が生まれた頃。
さらに200年遡り、遠い昔のロシア帝国を旅した大黒屋光太夫という人の足跡を追っていた。
漂流し流れ着いた島から、極寒のシベリアで仲間を失いながら、旅を続け、当時の女帝エカチェリーナ2世に謁見するという、なんというか今では考えられないことを成し遂げ、日本に10年がかりで帰ってきた人。
何も持っていない漂流者がここまでの過酷な旅を成し遂げるには、努力や知識、その人間の能力だけではどうにもならない。当時の住人の助けがなければ絶対に不可能だ。もちろん飛行機や鉄道などない。全て馬。考えられない。
この本が書かれた当時、共産主義のロシアの内情はとても不可思議なもので面白く、特に永久凍土の上で生活している人たちに感動した。よく生きて行けるものだと思う。なにせ-50度を超える寒さの中生きて行くということ。
これは経験してみたい。
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