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title: Border.

by : 宮本 万平
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3日前。

エチオピアからケニヤに抜けるため、モヤレという国境の街に着いた。

エチオピアの修行の様な日々を脱出できる。

その喜びで感覚がおかしくなっていた。

エチオピア出国手続きを終え、ボロボロの橋を渡り、ケニヤ側へ。

しかし、イミグレーションの職員は入国は待った方が良いという。

銃声が聞こえないのか?と。

まったく聞こえてなかった。

なのでそんな深刻なことないだろうと始めは思っていた。

チャットを噛んでフラフラしてる兄ちゃんがケニヤは危ないから行くなって言っていたのを思い出す。

嘘だと思ってあしらっていたのだ。

ホテルも銀行も、バスオフィスも閉まっているということだった。

なのに納得いかずに渋々エチオピア側に戻る。

その時、背中の方から銃声が立て続けに鳴る。

自分は平和ボケの馬鹿な人間だと思った。

そして次の日。

逆に何度も安全かを確認した。

そしてケニヤ側に行き、次の日のバスチケットを購入。

早く国境を離れたかった。

その日は一発の銃声も聞かず、平和な街に感じた。

数人の兵士と、赤十字のジープが止まっているぐらいだ。

バス出発当日。

荷物も積み込み、バスのシートから広間に集まる人々を見下ろしていた。

すると、まさにクモの子を散らすように人々が散った。

バスの中からは聞こえなかったが、銃声がし、戦闘が始まった。

バスは急発進し、警察署へ。

バスはもちろん運休になり、自分は警察署に逃げ込んだ。

慌ただしく出て行く兵士達。

銃声は明らかに近づき、街は戦闘区域内だ。

しかし彼らの中には笑顔さえ見える。

そしてノープログレム!!

と、話しかけてくる。

建物が無ければ流れ玉が飛んで来てもおかしくない。

そんな中、ケニヤ人旅行者の何人かはエチオピア側に避難するということだった。

自分は警察署から出たくはなかった。

早朝は寒い。

荷物はまだバスの中で、バスは国境に逃げたことを思い出す。

そのうち見かねた地位の高そうな警察官が、安全な街まで警察車両で送ってやると言ってくれた。

喜んでいいのかよくわからなかった。

街を抜けるには一本の道しかない。

そこは戦闘区域内のはずだ。

とにもかくにも国境まで荷物を取りに急ぎ、重い荷物を担いで、軽く走った。

エチオピアに戻り、飛行場のある首都に戻り、飛行機で国境を越える。

ウンザリだった。

乗り込んだトラックは全くもって普通のものだ。

撃たれりゃ簡単に穴が空く。

銃声はジリジリ近づいているように感じる。

トラックも国境付近にまで一時避難し、頃合いを見計らって街を走り抜けた。

道が悪く、掴む所も少ないボロいトラックに必死にしがみつく。

体は跳ね。ぶつかり、音も凄い。

30分後。

もう安全だと伝えられる。

それから8時間、悪路は続き、その間中トラックは飛び跳ねた。

飛び跳ね続けた。

飛び跳ねながら、死んだらこんな苦しみも無い。

とも思った。

今ナイロビの宿で昨日までいた国境の街が写っている。

跳ね続けたせいで体中痛い。

英語ではないから被害は分からない。

ただ国境に着いた時すでに2人の兵士は死んでいた。

それまでにも多くの人が亡くなっていただろう。

そしてこれからも。

何も出来ず、怯えて逃げ回っていた者。

笑顔で戦場に向かう者。

平和とはどうやって作り出すものなのか?

逃げていても平和は来ない。

けど戦うことが平和に繋がるのか?


平和について語れるほどの男になるにはまだまだのようだ。

まだまだちいせぇ。

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