最後の旅の始まりはなかなか順調に進んでいる。
長い移動に慣れてはいるものの、飛行機を三回乗り換え、丸二日の移動は久しぶりの旅の始まりを体で味わうことになる。
なんせ地球の裏側に向かっている。
ただペルーのリマに着いたからといってゆっくり休む暇はない。
バスが空いていれば到着したその日に丸一日近い移動がある。
丸々4日ほど移動ということだ。
これが最後の旅の始まりだ。
今回は一人ではないだけにまた違った旅の楽しみが発見できると思う。
最後の旅の始まりはなかなか順調に進んでいる。
長い移動に慣れてはいるものの、飛行機を三回乗り換え、丸二日の移動は久しぶりの旅の始まりを体で味わうことになる。
なんせ地球の裏側に向かっている。
ただペルーのリマに着いたからといってゆっくり休む暇はない。
バスが空いていれば到着したその日に丸一日近い移動がある。
丸々4日ほど移動ということだ。
これが最後の旅の始まりだ。
今回は一人ではないだけにまた違った旅の楽しみが発見できると思う。
冬の朝。
意識もはっきりしないうちに、布団から出ている腕に寒さを感じる。
布団の中に引き寄せる。
夢を思い返して、のそのそと寝返りを打つ。
澄み切った空気。
もう一度寝ようか。
夢の続きが見れるだろうか。
体の感覚が徐々に鮮明になっていく。
夢から遠のく。
一日の始まり。
雪は良い。
東京に出て来た年。
新聞配達員として働いていた時。
寮の二階の窓から雪の降る街を見た。
電信柱や家を縫うように電線が繋がり、その線を白い大きなボタ雪が通り過ぎた。
街は雲で覆われ、薄暗く、なぜか雪だけが純白に、光っているようにすら見えた。
みるみるうちに街は白く輝くように変化した。
布団を被りながらその景色を見続けていた。
覚えている。
忘れてしまった数多くのこと。
素晴らしいモノ。
寒い朝、眠ってしまい、いつの間にか辿り着いた吉祥寺駅。
眠気を払いのけながら、なぜか浮かんだ雪の景色。
それはもう10年も前の記憶。