間違えました。
何万年も前の氷なんて嘘です。
昔のものでも400年みたいです。
何万年ってのは永久凍土のことで、氷河は上流でどんどん雪が降り、どんどん流れているので、そんな昔な訳ありませんでした。
一日2メートルも氷が移動するらしいです。
わざわざパタゴニアまで下りてきたのは、まさにこの氷河が最大の目標。
そしてその分、かなり期待していた。
しかし期待にかなり近づいてはいたものの、天候や崩落の瞬間が見れないなど、運の悪さもあり、心残りはあるものの、パタゴニアを去ります。
間違えました。
何万年も前の氷なんて嘘です。
昔のものでも400年みたいです。
何万年ってのは永久凍土のことで、氷河は上流でどんどん雪が降り、どんどん流れているので、そんな昔な訳ありませんでした。
一日2メートルも氷が移動するらしいです。
わざわざパタゴニアまで下りてきたのは、まさにこの氷河が最大の目標。
そしてその分、かなり期待していた。
しかし期待にかなり近づいてはいたものの、天候や崩落の瞬間が見れないなど、運の悪さもあり、心残りはあるものの、パタゴニアを去ります。
うまくいかなことが多い気がする今日この頃。
悩んでても仕方ないのに、頭から離れない。
けど時は進む。
なんか少しずつだけど、人間的に成長できている気がする。
踏ん切りというか、一線引けたような。
それはさておき、明日今回の旅でもっとも期待していた事の一つ。
氷河の上を歩くツアーに参加する。
何万年前とまで言われるほど昔の氷の上を歩く。
とても楽しみだ。
過去を思うと、ふと未来のことも考えてしまう。
空想は広がり続ける。
昔の人達はこんな時代が来ると想像しただろうか。
未来の人はこの時代を振り返って、何を思うのだろうか。
そんなことを思いながら寝ることにする。
今日中に宿の人に頼んだ洗濯ができるはずがまだ終わっていないということで、待っている。
ちなみに夜の12時。
明日はツアーで出発早いのに、、、、。
人生で何回目かぐらい悩んでいるかもしれない。
悩んだからって何か良いことがあるとは思えないけど、というか悩む事自体がかなり久しぶりでどうしたら良いのか分からない。
なんていうか悲しいし、むなしいし、何が悪いのか、何が間違っているのか、何を悩んでいるかももうよくわからない。
それはそんな簡単に解決しないと今は思うので放っておくことにする。
すぐに解決しないといけないようなことでもないような気がするし。
とにかくようやくチリの旅が終わりそうだ。
まさかこんなに長くチリにいることになるとは、、、。
旅にでてもう2ヶ月。
中南米の三分の一にも行けていない。
ここからは飛ばしていきたい。
チロエ島を出る日、泊まっていた家の家族と一緒に食事をした。
貝祭り。
大小大量のムール貝と鶏肉、牛肉、ソーセージ、ジャガイモ、ジャガイモと小麦粉で作ったパンも一緒にどでかい鍋にいれ、ワインで蒸す。あんなに大量にうまい貝を腹一杯食べたのは人生で初めてだった。
ダシの出たスープも頂き、これまでの旅でダントツに美味かった。
ああ。食べたい。週3で食べたい。
で週4で寿司食べたい。
さておき、チロエ島の宿に泊まっていた時に知り合ったダニエルはチロエ島で遭難し、21日も森を彷徨った末なんとか生き延びた経験があった。
彼は遭難時、持っていたsonyのデジカメを分解し、ナイフ代わりにして植物を取り、食べていたと語っていた。
よく喋る彼は本当に色々教えてくれた。
地球の裏側にいても繋がりが持てる。
ネットの時代に感謝したい。
いや本当に。
ネットで繋がっていて何か出来るわけではないけど。
旅仲間は言った。
南米のルートは決まっていてつまらない。
南米だけでよかったといっていいほど楽しかった。
別々の人の言葉。
旅する上で重要な、というか評価の基準。
環境(治安、病気、物価、移動や宿のクオリティ、人の良さ等)
見所(世界遺産、秘境、民族、祭り等)
おもにはこの二つのバランスだと思う。
アジアは安いけど、移動や、宿のクオリティは低い。見所はあっても移動が辛くて億劫になってしまう。スリや置き引きは普通。
ヨーロッパ、北米はただ高い。お金がないと美味しい食事を食べれない。
環境が劣悪で、見所も少ない。それがアフリカ。
二つのバランスが良いのが中南米だと思う。
基本的に人は優しく、物価もアジアに比べて高いものの、先進国に比べれば安い。移動も快適。
見所も多い。
治安の悪さはあるとはいえ、ほとんどの被害はスリや置き引き。
だからこそ旅人が多く集まり、ルートが開拓されてしまっている。
つまらないと感じるのはそういうとこ。
楽しいと思うのは簡単に色んな見所を回れるから。
確かにここまでの南米はかなり簡単に回って来れた。
中央アジアやアフリカを必死で通り抜けてきて、楽しかったといえる人なら、物足りなく感じるのかもしれない。
旅は修行と考えるか、道楽と考えるか。
ある意味ではどちらも同じだけど、捉え方はだいぶ違うようだ。
写真家と名乗っているのに最近写真に身が入ってなかった。
それは気付いていたけど、やはり日常生活の心持ちというのが大きく影響してしまうようだ。
その点について仕事が出来る人に聞いてみたい。
それはさておき、心が安定したことによって写真熱が回復してきた。
昨日行った美術館のおかげだ。
その中でも写真のエキシビジョンがかなりの刺激になった。
頭を何かで殴られたような感覚、、、は言い過ぎだけど。
何かが当たった。
もっと撮りたい。
もっと巧く、もっと美しく、そして優しく。
自分のすべてを映し込んだ絵のような写真。
今回載せた写真は頭に何かが当たる前です。
今回の旅の意味がやっと理解することが出来た気がする。
昨日までのモヤモヤとI-pod,I-phoneの犠牲によってやっと見つけることが出来た。
簡単にいうともっともっと優しく、もっともっと鍛錬を積めということだ。
一人で好き勝手やっていた旅は終わりなんだと。
これで気持ちよく旅を続けられそうだ。
日本は春から夏へ。
こちらは冬に向かっている。
向かうは南。
どんどん寒くなる。
楽しみだ。
なんか気持ちがうかない日は、やはりうかない出来事が起きる。
バスに乗って移動だった今日。
コレクティーボ(乗り合いタクシー)に乗りバスターミナルへ。
でバスの席に座った瞬間、ポケットに入れていたI-podが無いことに気づいた。
コレクティーボに落としたっぽい。
そして宿に着いて気付いたのは予備のI-phoneも無くなっているということ。
恐らく落としたか、盗られたか。
どちらにしろもう戻って来ない。
一人旅の時、こういうことはなかった。
二人で気が緩んでいるということだろう。
パソコンでしかネットに接続できないのはなかなか久しぶり。
ポケットには現金のみ。
俺が旅を始めた頃はパソコンもなかった。
今では逆にパソコンは持ち歩かずに、I-phoneだけで旅している旅人もいる。
時代。
止まらない流れ。
立ち止まらせてくれるうかない出来事。
アレキパの現代美術館。
元々、誰かの家だったであろう大きな家と庭。
庭にはプールがあり、多くの花が咲いている。
門の前に立って、鍵がかかっていることに気付き、がっかり。
その場を離れようとすると、鍵があいて中に通してくれた。
そして室内の照明を付けてくれる。
カラーの綺麗なパンフレットをもらい、見て回る。
ペルーのアーティストの作品しか無い。
最後の部屋には紙と、ペンがあり、ペルー人としてのアイデンティティを書いて貼るようにと書いてあった。(多分。)
作品も素晴らしいけど、まずは家が気にいった。
そしてなにより空間。
無造作に置かれた作品達。
庭に放り投げられたホース。事務所ドアから除く山のように積まれた書類。
はっきりいって管理する側の適当さが目立つ。
かといって居心地が悪いかと言えばむしろ居心地良い。
ちょうどいい。
あえて完璧ではないという完璧。
自慢。
自慢できることは何か?
そんなことまともに考えたこと無い。
ふとその質問を受けて、ちゃちゃっと答える気で考えた。
浮かぶ事はくだらない、たわいないことばかり。
まともに自慢できることがないことに気づいた。
ということはやはり何もやり遂げてないということなんだろう。
なんというかまさに残念。
これから何か見つけていこうと思う。