たった10分歩いてきただけなのに、足が冷えきっている。
バイトばかりで何もせずに過ごしてきた4ヶ月。
次の旅への貯金は貯まるものの、ベルリンにいるというメリットがほぼなかった。
もちろん日本にいる時より知り合う人は多いし、新しく知ること(ベルリンの文化など)も多いけど、自分のことといったら、とんとダメだった。
久しぶりに旅の間中持ち歩き時々ペラペラめくり、その都度なにかに気付かされてた詩集を読み返し、カフェに来てブログを書いている。
ずっと昔、アジアを旅行してた時にずっと同じ本を持ち歩き、いろんな場所で読み返すんだと語っていた人がいた。
場所が変わるだけで、同じ文章でも新しい発見がある。
そんなことを教わった。
あれから長い時間経った。
チベットで出会った彼は元気だろうか。
あの頃の自分はどんな風に見られてたのか。
何を考えていたんだろう。
なにが変わったんだろう。
ある日、バイト先でずっと旅は続けるの?
と聞かれて即答した。
旅を辞める必要がない。
旅を始めた頃はすぐに素直な気持ちでこの回答を導き出せただろうか?
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