静かな夜だ。
まるで世界には自分しかいないかのような、、、。
ムーミンを書いたトーベヤコブソンも言うように、
旅に出ると1日をとても長く感じる。
振り返ってみてもまだ2ヶ月ちょっとしか旅してない。
感覚的にはベルリンを出て一年ぐらい経ってしまったように感じる。
これだけ時間を濃密に感じることは旅以外では経験したことはない。
普通何かに集中すれば時間は早くすぎるものだ。
けどそうじゃない。
旅の間はある程度集中力を持続してるのかもしれない。
なぜなら不確定要素が多すぎて、一時的に集中すればなんとか出来る範囲を超えている。
外的要因が多いし、大きすぎる。
言語、文化、人、運、常識。
一度のミスがのちのち大きな狂いになる。
はっきり言えば神経を磨り減らしている。
けど人間はいつの間にかそれにすら慣れる。
ある程度のことは諦めたり、どーでも良くなる。
脳の感覚器官をある程度切ってしまうということだ。
すると全体が見えてくる。
その中で自分にとって不必要なモノが削ぎ落とされていく。
効率的になり、ブレなくなってくる。
それが必ずしも社会に適合しているかはどうかはわからない。
ただ社会が間違っているとか、自分が間違っているとかそういうことではなくなってくる。
ただ成すべきを成すということ。
それが十分に納得できるようになるのに10年かかった。
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